圧縮・解凍ソフトの歴史
デジタルデータの圧縮としては、モールス信号(1830年代より)が一番古い様です。
トン、ツー、ツーという感じの信号であることは良く知られている通りですが、
適当に各文字にトン、ツーを割り当てているのではなく、良く使う文字はトンかツーの1つのみ、
余り使わない文字はトンとツーを6つ並べたものといったルールによって、データ量を減らしています。
パソコンのデータ圧縮に関しては、1980年代にパソコンが普及し始めましたが、
数百kB(今のフロッピーの数分の一)の容量しかないフロッピーや、1秒間に60〜120文字程度という大変遅い通信速度のパソコン通信といった、限られた資源を有効に使うためにデータの圧縮が必要とされました。
その中で、ZIPやLHAなど、現在も一般的に使われている優れた圧縮方式が開発され、その圧縮・解凍を行うソフトも主にフリー・無料で提供され始めました。
現代は、その頃の10万倍以上の容量や通信速度の装置が活躍しています。
それでも、効率的にデータを扱ったり、複数のファイルを一つにまとめたいというニーズは
根強く、様々な圧縮方式の圧縮・解凍ソフトが、フリー・無料で数多く提供されています。